赤川和子さん
パンとパティシエ2種のCAP取得、一時日本帰国して就職活動後、パリのパティスリー&パン屋で正社員として採用が決まり働いています。
このプログラムに申し込もうと思ったきっかけはなんですか?
プログラムに参加していた友人からの勧め。本場で研修をしてみたいと思っていたけど製パン・製菓学校に行ったことがなかったので研修をしながら学校にも行けるというところに惹かれたから。
実際プログラムが始まってみて感じた事、研修やフランス生活の点で日本との違いは?
私はこのプログラムに参加する前に8カ月ほかの語学学校でフランス語を勉強しましたが、研修中同僚や先生方、クラスメートの会話を聞きとるのは難しかったです。語学学校の先生は私たちがわかりやすいように話してくれていたことを強く思いました。また研修は朝早く(パンは4時半、パティスリーは6時*研修先による)から始まりますが、お昼すぎには終わるので午後は友人と会ったり、昼寝をしたりと自分の時間が持てました。仕事の面に関して言えば学校と実働の違いは日本とさほど変わらないと思います。仕事場では商品として守らなければならない時間があります。学校は学ぶ場なので仕事場でやっていることの予習、復習であったり、質問しながらできる分時間の余裕が少しあります。
まずパンのCAP取得しようと思ったきっかけ、受験してみて感じた事はなんですか?
研修が終わった後フランスに残ってパン屋で働いてみたいと思ったので、CAPを取ってみたいと思うようになりました。試験項目は、実技、製パン理論(パティスリーの場合は製菓理論)、フランス語、数学化学、地理歴史など。実技の中には食品衛生に関する口頭質問があり、自分が空いた時間に申告して受けました。理論のなかにも食品衛生学や、労働法についての問題がありました。数学はフランス語での問題を理解してしまえばそこまで難しいものではなかったです。ただ、答えだけを書けばいいのではなく答えに行くつくまでの流れも書いておかなければならないのがなかなか慣れませんでした。 地理歴史はまず出題されたテーマからそれぞれ1つずつ選びレポートを作成し、試験管の前で発表しなくてはならず、先生方の助けのもとやっと終わらせました。
日本に一度帰って、また戻ってパティシエのプログラムに参加し、CAP取得を目指したのはなぜですか?
フランスはパンとパティスリーが一緒になっているところが多く、パンをやっていくうちにパティスリーにも興味がわいたことと、残るためのキャリアアップの1つとしてやっておきたいと思ったからです。パティスリーはCAPが取れないものと思って参加したのですが、来てみたらCAP試験を受けてもいいとなっていたのでそれなら!と思い、挑戦する気持ちで試験を受けました。
このプログラムに期待していたけど、期待はずれだった点などありましたか?また 今後このプログラムを検討しようとしている人たちへのアドバイスをお願いします。
CAPを取ることは良くも悪くも基本を中心に勉強することになります。最新の技術を学びたい人には物足りないプログラムになってしまうことでしょう。ただ、学校はあくまで学びの場で基礎を学ぶところです。私はパティシエはになりたかったわけでもなく、ケーキ作りには苦手意識すら感じていましたが、学校で基礎を学んだおかげで仕事場で基礎的なことで困ることはなく、技術を磨くことができたと思います。 最後に、パンをやる人もパティスリーをやる人も運動できる服、靴は必需品の中に入れておい パンのコースはフランス人と一緒なので体育の授業があります。パティスリーは甘いものに触れる機会が多いので・・・